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招待講演

関禎子

東京都立大学

      『原子間力顕微鏡を使って液中で「観る」には』

 

 

北海道大学農学部農芸化学科を卒業後、三菱化成株式会社(現・三菱ケミカル)
に入社し、STM に始まる SPM 技術の黎明期から、30 年以上にわたりこの分野に
携わってきた。特に、生体物質への応用に注力し、世界で初めてリポソームの液
中 AFM 観察に成功するなど、いかに液中で「観る」かという技術を検討してき
た。Veeco 社(現・ブルカージャパン株式会社)ではアプリケーションエンジニ
アとして様々な試料の測定を経験し、東京工業大学(現・東京科学大学)にて博
士(工学)号取得後は、再生医療分野での応用を目指した。公益財団法人国際科
学振興財団 再生医工学バイオマテリアル研究所では、細胞接着タンパク質カドヘ
リンの Ca 依存形態の経時的変化を液中 AFM により確認した。その後、国立研究
開発法人物質・材料研究機構にて、FM-AFM を用い、細胞分化の因子となる糖鎖
の固液界面の観察に取り組んだ。
現在は、東京都立大学に新設された研究機器共用センターにて、X 線回折装置の
運用・管理を担当し、研究支援に努めている。